〜ようこそ、大阪屋HPへ〜
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定期的に更新しますので、是非ご覧下さい。
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竿の選び方(大阪屋店長の考え)
昔から私が信念をもっていることがあります。カーボンロッドの場合は定価が高ければ高いほど釣師を裏切りません。振込みや魚の浮かせ、その他色々ありますが調子にかかわらずです。カーボン素材は屯(トン)数で表します。数字が30屯40屯50屯と高いほど強い張りがでて軽く仕上がります。いわゆる細(ホソ)軽(カル)ピン。細い、軽い、張り、この3拍子です。原料費は天と地ほどの差ができますので、尺千円位から尺5千円位までの格差が出ます。そこに少しデザイン料が加味されるわけです。高い竿はやっぱりいいなあ〜、の話です。
 しかしながら、竹竿は違います。30年も50年も長く製作していても、その製作技術や個人のセンス、持って生まれた資質はそれぞれです。50年やっても下手は下手で、その割りに価格はエライ高い竿があります。竹竿に関してはカーボンロッドのように「高ければ良い」は通用しません。ある程度竹竿を使用した方なら、その辺はよく理解していると思います。
 紀州へら竿の中でも10指に入る名人でも寄る歳波には勝てません。目が命の火入れなどは長年の感が頼りの仕事になったり、漆の仕上げでも小さな細かい処に神経が届かなくなったり、ちょっと不満が残るなあ・・・という気持ちになります。尺5万円もする竿を名前だけで購入し、「尺1万円の方がよかったなあ」ということになる時もあります。私の経験からいうと、独立して20〜30年、35〜60歳位がピークと考えています。もちろん竿師個人の製作意欲や精神力、体力で違ってくるのは言うまでもありませんが。
 へら道具集めも男の見栄とロマンです。私の意見に反対の方ももちろんいるでしょう。これはあくまで私個人の考えですので、ご参考まで・・・。

 「竹竿は価格で選ぶな!」これが私の信念です。
竹竿のお手入れ
大阪屋店長の実兄は紀州へら師の「師光」です。竹竿のアフターは完璧で、火入れ込み調整は毎週土曜日に届き、また持ち帰ります。どの竿師の製品も本人に届けますし、早い方がよいと言うなら「師光」が代理修理致します。
 竹竿はとにかく手入れが大変だとおっしゃる釣師が多いですが、使用後は汚れを取った後に乾いたタオルで水気を拭き取るだけです。竿掛けに乗せてクルッと回るようになれば火入れ、込みが皮を削ったところまで入らなくなったり、深く入り過ぎたりするようになればコミ調整。いずれも簡単で、費用も特殊な場合を除いてサービス、又は二千円です。
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店長のひとりごと
 店長のひとりごとコーナーも約十年程、長いこと更新してないなあとお客様に言われてしまいました。気がつけばあっと言う間、もうそんなに経っていたのかと反省しております、、、。


 つい最近、あっと驚く竿を入手しました。紀州へら竿の世界に入って60余年ですがその歴史を思い起こさせてくれました。

 まず源竿師の竿 段巻 籐握り 本調子 7尺3継です。源竿師と我が父先代師光との仲は古く、よく存じております。源竿師と銘を打つ前は竿春という銘でした。現在の竿春に銘を提供し、源竿師となり、その時の竿です。約70年程前の話と思います。思い起こせば源竿師さんとよく一緒にお酒を飲んだなぁ。

 2つ目は薫廣(しげひろ)の竿 特作 段巻 綿握り 10尺4継です。先ほどの源竿師と同じ頃、現在の山彦のお父さん初代山彦も源竿師から独立しました。山彦の銘とする前に本名の山上薫廣からの由来で薫廣の竿銘でデビューしていた時の竿です。

 この紀州へら竿の歴史をよく知る2本を同時に入手したとき、源竿師・山彦の師弟関係なども含め何かの縁を感じ、感激に耐えませんでした。作品の良し悪しは別にして、とても興奮して涙がでるほど嬉しかったです。大事にして私の手元に置いておこうかとなりましたが、竹竿ファンに手にして頂いたほうが竿は活きる!と思い直し譲ることにしました。釣り仲間で良い話題となり盛り上がることでしょう。家宝となりますヨ。興味のある竹竿愛好家の方々ぜひ見てください。連絡・来店お待ちしております。

                                         
                                        大阪屋店長より (2022.4月) 
お客様の声
撮影中・・・ 撮影中・・・
次回製作まで、しばらくお待ちください・・・。
店長のひとりごと
ご無沙汰しております。あっという間に、また正月が近づいてきましたなぁ・・・。 私店長の独り言もなかなか更新できなくて、私もイライラしておりました。
言い訳は、「今年の夏が暑かったこと」・・・これは関係ないか!他にももう一つ・・・。
 

 この釣り具業界も店主がえらい高齢になってきまして、大阪府下の釣り具小売店もどんどん閉店しています。私の丁稚時代からのお付き合いだった店主も多く、閉店整理を頼まれていました。
 8月頃から毎週火・水の定休日にお手伝いをしてきましたが、やっとこさひと段落というところまできて、正直クタクタですわ・・・。大阪屋店内もこのような整理品などで、物置小屋になってしまいました。

 
ヘラ師にとっては、浮子入れ・仕掛け箱・鈎・糸・振出竿(300本くらい?)・万力・竿掛け・竹竿など、激安大放出していますので、一日見ていても飽きまへん。掘り出し物いっぱいです。
 大阪屋もこのままいつまで営業していけるかと、ちょこっと不安になってきました・・・。

 
 みなさん方ともできるだけ長いお付き合いをさせていただきたいと思い、それにはやはり健康第一だと、あらためて実感しました。そこで我が愛妻とも相談した結果、
来年からはお昼12時開店にさせていただくことになりました。営業は平日昼12時〜夜7時まで、土日祝日は12〜6時まで、定休日は変わらず火・水曜日となります。
 
ご迷惑をおかけするかもしれませんが、長いお付き合いをさせていただきたいので、ご理解くださいますよう、よろしくお願い致します。まだ10年は頑張りますので・・・。
 

12月は恒例の紀州銘竿師光展を行います。竿掛け・玉の柄セットから高野竹・セピア塗りなど色々見に来てください。年末年始価格にて、激安価格で奉仕販売致します!

 
12月は年末30日まで、年始は4日から営業致します。では、皆様、よいお正月をお迎えください。
                                        
                                        大阪屋店長より (2013.12月)